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​小さなミラクル通信

守秘義務尊重のため内容は著者の経験に基づいた創作です

ネコ天使 ブランディ

執筆者の写真: 王丸典子王丸典子

更新日:2018年2月9日


私は無類の #ネコ好き で、ネコを見ると心がとろけてしまいます。そうなったのはブランディとマーキーという2匹の飼い猫がいたからです。


4歳の雌ネコブランディが我が家にやってきたのは確か1995年のことでした。当時ロサンゼルスで #孤軍奮闘 していた私を見かねて、ある日同僚が「ネコぐらい飼いなさい」と譲ってくれました。


その時からブランディと私は切っても切れない関係になりました。それまでわびしい一人暮らしでしたが、ブランディが来て以来、家にいるのがとても楽しくなりました。


それから4年ほどして生まれたばかりの雄ネコのマーキーがやってきました。これもある友人が「ブランディだけじゃ可哀想。仲間が必要だよ」と連れてきたのです。2匹とも不思議な縁で私のもとに来てくれました。


ちょっとおすましのブランディがマーキーを嫌うのではと最初懸念したのですが、とても仲が良かったですね。私と2匹の楽しい生活でした。なんだかネコたちが守ってくれていたようで、私が悲しくて泣いている時はじっと横に座っていてくれました。


そんなネコ達もだんだん年老いて、ブランディは19歳になりました。それまであまり病気もしませんでしたがある時急に具合が悪くなり、獣医さんからあと10日持たないかもしれないと言われました。当時私は心理カウンセラーの仕事が忙しく、一番の心配はブランディが天国に旅発つ時にそばに居られるかどうかでした。


腕の中でブランディを逝かせててやりたいと毎日毎日思い10日が過ぎました。最後の数日は添い寝したのですが、ある晩ふと目を開けると、ブランディがジッと私の顔を見つめていました。私は「もう頑張らなくていいよ」と言って頭を撫でました。


その翌日、夕方仕事から戻ると明らかにブランディの様子が悪そうです。呼吸も荒くてとても苦しそうです。多分最後の時が近づいていると思い、やせ細ってしまった体を抱き上げると、そこから数分で静かに天国に旅立っていきました。


私が帰るのを待っていてくれたような、最後まで私の気持ちに沿ってくれたような気がしました。ブランディが #ネコ天使 になったのは、2010年8月31日のことでした。


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